薬剤師 資格 難易度
薬剤師資格の難易度ですが、偏差値順では”63”になり難関になります。
薬剤師になるためには、薬学系の大学で6年間学んだ上で、
薬剤師国家試験に合格しなければいけません。
薬剤師国家試験は、年に一度、3月上旬に2日間の日程で実施されます。
厚生労働省が発表している試験合格率を見てみると、
受験する年によって難易度が若干変わるというのが実情ではありますが、
平均的には60%から80%ぐらいになることが多いようです。
一見、合格率は高く見えますが、
これは大学側が受験者を絞っている(受験者の制限)ということも理由の一つです。
大学で実施される試験に合格しないと、国家試験を受験できないというものです。
勉強の範囲は膨大であり、6年間しっかり勉強をしておかないと合格することは難しいでしょう。
大学により異なる合格率
薬剤師の国家試験の合格率は、大学によって違います。
例えば、平成24年の試験での合格率の良い大学を見てみますと、
国立大学では岡山大学の95.35%、私立大学では、名城大学の97.10%が目立ちます。
一方で、合格率の低い大学になると合格者は6割ほどにとどまっており、
大学によって大きな差があることがわかります。
この理由のひとつとして、大学によって薬剤師国家試験の対策に
どれぐらい力を入れているかが違うということが考えられます。
試験の高い合格率が入学志望者を増やすことにつながるため、
国家試験対策に全力を注いでいる私立大学もあれば、
製薬会社や研究機関で活躍できる学生を養成することを
重視して研究に力を入れる国立大学もあるのです。
そのため薬学系の大学をめざす場合は、その大学がどのような目標を掲げて
どのようなカリキュラムを組んでいるかをよく知ってから選ぶことが大切です。
薬剤師国家試験の受験者数と合格率
厚生労働省などの情報をもとに薬剤師国家試験の受験者数と合格率をリサーチしてみました。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
平成26年(2014) | 14,316人 | 63.2% |
平成25年(2013) | 12,019人 | 60.8% |
平成24年(2012) | 11,288人 | 79.1% |
平成23年(2011) | 9,785人 | 88.3% |
平成22年(2010) | 3,274人 | 44.4% |
平成21年(2009) | 6,720人 | 56.4% |
平成20年(2008) | 15,189人 | 74.4% |
薬剤師国家試験の概要
試験日 | 3月上旬 |
---|---|
試験地 | 北海道、宮城県、東京都、石川県、
愛知県、大阪府、広島県、徳島県及び福岡県 |
受験資格 | 大学において、6年制薬学課程を修めて卒業した者など
・大学において薬学の正規の課程を修めて卒業した者 |
受験手続き | 受験に関する書類は、1月上旬〜中旬までに試験地を管轄する
地方厚生局又は地方厚生支局に提出すること。 |
試験科目 | ■必須問題試験
物理・化学・生物
■一般問題試験
<薬学実践問題試験> |
合格率 | 63.17%(平成26年度) |
合格発表 | 3月下旬に厚生労働省本省並びに地方厚生局及び
地方厚生支局にその受験地及び受験番号を掲示して発表 |
受験料 | 6,800円 |
受験申込み・問合せ |
厚生労働省 医薬食品局総務課 試験免許係 |
詳細情報 | 薬剤師国家試験の詳細はこちらです |