自己破産とは

自己破産とは、借金に苦しんでいる債務者（法人・個人）を助け、
再び健全な社会生活ができるように救済する目的で、国が作った制度です。

自己破産の手続きは、支払能力の無い人が自己破産の申し立てを行い、
免責（借金を帳消しにする・ゼロにする）を受ける必要があります。
破産宣告・免責決定により、税金などを除いて今までの借金が全てゼロになります。

ここで、最も気になることは
「自己破産を行った後にも、通常通りの生活を送ることができるのか？」
と言うことだと思います。

自己破産をすると、その先の人生は辛く苦しいものになるといったイメージがありますが、
実際はそのような事はありません。
自己破産をする事によって発生するデメリットは、思っている以上に些細なことなのです。

簡単に言うと自己破産によるデメリットは、5～7年は事故情報として登録されます。
5～7年間は借り入れを申し込んでも大抵拒否されてしまいますが、
登録期間が過ぎれば自己破産したという情報が自動的に削除されますので、
また新たに借り入れすることが可能になります。
ちなみに「支払い延滞」は5年間、ローンやカードの申し込み記録は約6ヶ月間記録されます。

ですので、自己破産手続きは申し立てた人を追い詰める制度ではなく、
人生をやり直すための制度であると考えてください。

また、いくら身内であっても自分から話さない限り、破産の事実を知られる心配はありません。
もちろん友人、会社、知り合いなどに知られることもないのです。

自己破産のメリットとデメリット

借金が全て帳消しになります。
5～7年間ほどクレジット、ローンなどが利用できなくなります。（5年間金融業者のブラックリストに載るため）
裁判所への手続きが必要です。
高額な財産は処分されます。
弁護士や司法書士さんに依頼することで執拗な取り立てにあわずに済みます。
官報に掲載されます。（一般人が日常的に目にするものではありません。）
破産者名簿に記載されます。（一般人は閲覧さえできません。）
免責を受けた後の所得は全て自由に使うことができます。
10年間は再度破産の申立てをしても免責されません。

※ 通常、一般の方が見ることはありませんが、官報にお名前、ご住所が掲載されることから、
　　悪徳業者などからの郵便（借金勧誘など）が送られてくるおそれがありますので、
　　電話や借り入れなどされないように十分ご注意してください。
　　また、誰にも知られたない場合には、こまめに郵便ポストに
　　悪徳業者などからのDMがないかチェックしておくことも必要です。

※ 任意整理した場合にも、悪徳業者などが情報を調べ、
　　郵便（借金勧誘など）が送られてくるおそれがありますのでご注意してください。